田んぼの生き物調査方法を学ぶ
2009年 06月 05日
活動の一環として、6/3,4の2日間、NPO法人農と自然の研究所・宇根豊氏をお招きして、生き物調査のノウハウやねらいについてのレクチャーが行われました。

宇根氏より、田んぼの生き物調査のレクチャーを受けた後、田んぼ1枚あたり20分を基本に、計5枚の試験田と比較対照田の生き物調査を行いました。
薄羽黄トンボ(成虫・幼虫)、菊月子守クモ、芥子肩広トンボ、赤胸クモ、優形足長クモ、日本雨カエル、対馬赤カエル、丸タニシ、タイコウチ、ミジンコ、チビゲンゴロウ、灰色ゲンゴロウ、豆ゲンゴロウ、姫アメンボ、ユスリ蚊(成虫・幼虫)、平巻ミズマイマイ、飛びムシ、小頭水虫、姫モノアラガイ、水虫、血吸ビル、馬ヒル、稲水象虫、ダイ螟虫、二帯小夜ガ、等が記録されました。
農家有志でも、田んぼの中に入ってじっくり生き物を観察することははじめてだったそうです。農家側からしてみれば、生き物調査をやって何のためになるのかという疑問があったようですが、調査を通じて、「田んぼの見方が変わった」「田んぼの生き物を見る習慣がなかった。害虫はあっても益虫という考えがなかった」「田んぼによって生き物が違うことが分かった」という感想を聞くことができました。
自分が作った田んぼにそれだけ多くの生き物がいることを知れば、誰しもを誇りに思うのでしょうね。その誇りが新たなチャレンジや地域づくりにつながることを祈っています。